共通テーマ「学生と企業イメージ」
 本研究は、商学研究の技術を身につけるためのトレーニングを目的とした、ゼミ3年次の活動である。
 合同ゼミにおいて、有益なコメントをいただいた北大路先生、ユン先生、鈴木竜太先生、そして、北大路ゼミ、ユンゼミ、鈴木竜太ゼミの皆様に感謝いたします。







     静岡県内のテレビ局のイメージに関する調査(結果要旨)

      岩崎ゼミナール3年生(サブゼミ1班)
      飯塚晶子 加藤純子 佐野美希 冨田洋樹 古川誠二郎 山本翠 


研究要旨:

 企業には消費者側からの何かしらのイメージが付きまとう。そのイメージに対して企業側がどのように戦略を練っていくか、どのように利用していくかは企業活動の中でも必要とされるテーマである。
 本研究では「テレビ局」(静岡県内で放映されている主な5局)を研究の対象に挙げている。本研究では、「そもそもテレビ局にイメージがあるのか?」という疑問から始まり、もしあるとするならば、そのイメージによってチャンネルが選ばれているのか、また、そのイメージは視聴者側と製作者側で合致しているかという点を明確にすることを目的としている。

 具体的には、視聴者側のイメージをつかむために静岡県立大学生を対象にした「質問紙調査」を行ない、制作者側の企業イメージに対する意見を聞くために「インタビュー調査」を行ない、分析を行なった。
 「質問紙調査」では、NHKと民放4局の間に知覚マップを制作することによってイメージの違いが見られ、また、民放4局の間にもイメージの差が見られた(下図)。また、「インタビュー調査」を行なった2社からは、イメージの作り方の違いなどが見られ、局によってイメージに対する取り組み方が違うことが分かった。
 質問紙調査、インタビュー調査から以下のことが分かった。一つ目は、テレビ局によってイメージの違いが見られたということ、二つ目は、テレビ局の「娯楽性」イメージが強い順に視聴率が高いこと、三つ目に、学生はテレビの「娯楽性」に満足しておらず、その点を伸ばすことが視聴率を上げる要因であるという点である。これらが、本研究で明らかになったことである。


イメージ分析の結果(知覚マップの一部抜粋):

    「県大生の県内テレビ局の知覚マップ」(属性データアプローチにより作成)