中日新聞 200345朝刊

 
<茶況> 経営の難しさ理解 県立大でビジネスプランニング審査会(4)

 
 県立大経営情報学部の岩崎邦彦助教授の研究室が、新学期から「学生発21世紀型お茶ショップ」と銘打ってゼミナール学生のビジネスプランニングコンテストを始める。
 研究室の3−4年生19人が5グループに分かれ、茶小売店の経営方針や商品計画、広告宣伝方法、財務計画などの事業計画を立てる。発表会で提案し、審査を受ける。

 岩崎助教授は昨年、全国茶商工業協同組合連合会(全茶連)が開いた研修会の講師を務めるなど、茶小売店の活性化策などを提言している。全国の茶小売店は1982(昭和57)年をピークに減少を続け、売り上げが減っている店も多い。一方で緑茶ペットボトルなどは急激に普及し、若者たちも愛用している。

 学生たちには、こうした茶小売店の現状を打開するヒントや新しい店舗展開などを、新鮮な感性で提案してもらう。企業経営の難しさを知ってもらう狙いもある。
 岩崎助教授は「学生たちは統計、現地調査などきめ細かい対応も求められ、力が付く」と話す。

 7月までに事業計画書にまとめ、茶専門店、金融機関、全茶連などから専門家を迎えて発表会を開き、審査する。